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■機動戦士ガンダムSEED DESTINY感想

1〜25話
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■第50話:最後の力

『人の夢、人の未来、その素晴らしき結果、キラ・ヤマト! ならばお前も、今度こそ消えなくてはならない! 俺たちと一緒に。生まれ変わるこの世界の為に!』(レイ)

レイとは何者だったのか。作中においてどういう役割りを与えられていたんだろうか。今までの諦観の意味がこの台詞に答えを含んでいる感じ。クローン/或いは人為的に作られたスーパーコーディネータは、議長が適材適所として生まれながらのDNAで人を配置するこれからの世界に必要はない、だから一過性の異端の人間として自分達は、もう不要だから死んでいく、という感じでしょうか。これからの欲望なき世界の為には、欲望の結晶である自分達は不要。

キラがもしネガティブかつ客観性を持って運命を受け入れる立場だったら、こうなっていたであろう存在でしょうか。キラは運命を仕方のないものとして諦めたりはせずに自分の存在を否定しなかった、さらには周りにもキラを受け入れてくれる人が多くいた。「似ている二人」という構図では最後にキラとレイを持ってきた、のでしょうか。

アスランに敗北を喫したシンは、「また明日」を連呼するステラの幻覚を見ます。過去に捉われていたシンは、幻覚とはいえステラが言う明日でようやく開眼した様子。それにしてもこのシンの扱いは悲惨だった気がします。

議長、タリア、レイが擬似家族のようなものを構成して最後は「運命」として心中、でしょうか。運命を受け入れる側としてのラストですが、皮相としてはハッピーエンドではない、でも内心では満たされていそうなエンド。議長がデスティニープランを試みたのは、タリアに対するかまって光線が起点だったのかも知れません。レイがキラの言葉に打たれたのは、自分達(人為的に手を入れられた人間)は淘汰されるべき存在として、それを「運命」として諦めていたのに、存在を肯定してくれるキラに感動したから、に思えます。土壇場で運命を突破したキャラになりました。シンはあれ微妙だけど、レイは救われています。とことんシンは悲惨です。DVDでは40分の追加で救われるんでしょうか。追加ってのは、40分アスランが回想するんだと思いますけど。

というワケで、最終回。いかんせん消化不良な部分が多くて、自分の中では「勿体無い」という感想が大きいです。色んなネタが詰め込まれつつも、それを纏めきれていないのが勿体無い。運命を扱っていながらも、展開の予定調和を視聴者に許さない構成は、非常に面白かったのですが、脚本サイドが着地をじっくりと考えずにキャラを転がしてた、という実情が予想されます。メイン視聴者が少年少女層と想定して、ある程度ベタでオーソドックスな展開を本流にしてもよかったんじゃないかなあ、と思えてきます。

■第49話:レイ

『はい。オレも、レイと同じ思いです』(シン)

前回でのレイの語りは省略されていた部分があった様子。それを思い起こしながら返答するシン。まあ、レイの発言は芝居なんですけどね。それに乗っちゃうシンはピュア過ぎます。

ドムに驚くイザークにそんなコトはどうでもいいと通信を開始するエルスマン。ドムに変に興味を持たれたら、ただでさえ少ない出番がなくなると危惧しての通信です。そのお陰でドム、リーダー格の女しかまともに喋ってないし。いやらしいメガネキャラとかどうなってるの。もっと喋らせて欲しいのに。何で一画面三分割でしか出させてもらえないんですか。

レクイエムを絡めてのこの宇宙戦は最後の総力戦でしょうか。ルナマリアはメイリンの言葉に打たれています。ルナマリアは取ってつけたように「これでいいのよね?」と迷っていますけど。
アスランにイザークとディアッカが通信で接触。漫才接触です。あれはきっと事前に打ち合わせておいたんですよ。「ボケるからちゃんと突っ込めよ!」「そのボケはちょっと弱いんじゃない?」「るさい!」

キラ&アスランVSシン&レイの構図にていよいよ次回は最終回。放送時間が普段と違う罠も仕掛けてて録画に失敗しないかドキドキです。

■第48話:新世界へ

『議長の仰るとおり、無知な我々には、明日を知るすべなどないからな』(レイ)

途中から病気モードに入り錠剤をシャカシャカと飲み込むレイ。それ、実は芝居だったりしないんだろうか。シンの心を捉えるための芝居。だとしたら、最悪でいいんですが。

非常に怪しい音声でデスティニープランの説明が語られます。愕然とするシンは、デスティニープラン説明ビデオのデフォルメアニメに対しての感想です。そんな…議長…自分をそんなコミカル絵にしちゃって…。シードクラブ4コマっぽくなっちゃって…。

議長のそんなアジテーションを良い事尽くめと語るアークエンジェル一行。一行というか、マリューが特に。そんなに良い事尽くめか? 日ごろ低脳に足を引っ張られてイラついている自分としては適材適所を事前に配置する世界は良い事だらけですけど。ていうか、どこにも配置できない人も出てくるんじゃないの。議長、何一つ出来ない本当の無能という人間の存在と恐ろしさを知れ。
ラクスの対抗議論はそれを死の世界と語っています。議長がどんどん慎重さを失って穴だらけになっているのでどうにかラクスの言葉も納得できます。

デザインされるだけされて、尺の都合でロクな活躍の場がないドム三人組が切なかったです。

■第47話:ミーア

『やっぱり真面目そうでかっこよくて素敵な人〜〜〜!!』(ミーア)

死亡してからキャラが語られるという手法はいい感じです。死して尚丁寧に描かれてるという感じが愛されてるように思えます。ていうか上の台詞から、製作サイドがいかにアスランを愛してるかが分かります。今回のミーア掘り込み、総集編という色合いが前面で出てきてその点での批評が多そうですが。

死後に日記公開という形で羞恥プレイを受けてるようにも思えますが。ハードディスクの中身も公開してもらえないでしょうか。アスラン動画が大量に出てくるんですか。いやそこはあえてラクス動画で。

ギルバートと初対面したのはあの時だったのか。もっと事前に会っていたかと思えてたんですが。あんな怪しいシルエットで登場した時、内心キャピキャピだったんですね。アスランの寝込みを襲うなどの過去もそんなノリでやってたんですか。もっと悪女っぽかったのに。

アスランとの雨の夜の決別あたりまで日記は書いてたんですね。戦争真っ只中でギリギリまで日記を書いていたミーアの根性に撃たれます。ミーアはラクスに成り代わるよりも、テキストサイト運営が最も適していたんだと思います。議長め。見誤ったな。

ロゴスを撃滅した議長は、争いの元凶として人間が自分自身の持つ欲望と語り出します。流石にシンも動揺してるのでヤバイ発言だったのかも知れません。議長はデスティニープランにおける自分の役割りを理解して喋ってるだけです。つまり、残り話数でキッチリラスボスに納まるというコトです。

■第46話:真実の歌

『わたくしたちの誰も、自分以外の何にもなれないのです。でも、だからあなたもわたくしもいるのでしょう。ここに。だから、出会えるのでしょう。人と、そして自分に。』(ラクス)

殺される不安に苛まれるミーア。直後お茶を入れられたりして観てる自分としては(毒殺!? 毒殺ですか!?)とかビクビクします。お茶を炒れた女性も胡散臭い喋り方で恐い。途中から更に姑モード口調になって超恐い。ケロロ軍曹のコミカルなCMでも緩和されない恐さ。

シンに気にしないでいいからと語るルナマリアですが、シンは気にしてるんだろうか。昔ルナマリアに謝ったりしたコトあったけど、すでにシン本人は忘れてそうです。その時の件で気にしないでいいからと答えたのかな。

シンに倒された過去などをアスランと回想するキラ。あの時は迷ってたから、だそうです。キラ、アスラン、ラクス、メイリンは余暇を楽しみに外出。ラクスはあれ変装してるんだろうか。アスランあたりが気を遣って。ハロが跳ね回ってる時点でヤバいんじゃないのか。ハロは作中でアスラン自作でしたが、世間的には広まってないのかな。

ミーアと姑スナイパーに誘き寄せられてラクスたち4人は廃墟めいた場所に。上記引用のラクス語りでミーアは心を打たれています。「自分に」という部分が効いたんでしょうか。自分を捨ててしまってたという事実を知らしめすのが一番効果的です。ラクス、ニコニコしながら手口が辛辣だよ。
いきなりアカツキでムウが登場したのは突然すぎておかしかったです。風呂は? 風呂は入らなかったの? 最後はラクスを庇ってミーア死亡。自分の整形前の写真をラクスに見せるミーア。顔を褒めて、胸に一切ふれないラクス。

■第45話:変革の序曲

『ルナのせいじゃないさ。悪いのは、匿ったオーブだ! そんな風に言うなよ』(シン)

ジブリールを月まで逃してしまったコトを悔やむルナマリアにシンがかける言葉。シンは立場によって自分(及び身内)をひたすら正当化するのでタチが悪いです。シンの言葉にはフェアさを感じないです。こういう他罰に徹しての自己正当化に陥ってしまいそうなケースはままあるので戒めキャラとして描いてるんでしょうか。
ていうかシンはルナルナ言ってて何か面白かった。くるくる回ってるのも面白かった。何その消去法でできたカップル。

水着で憂いの表情のミーア。わたし、議長に始末されるのかしら的憂いでしょうか。始末されるされないにしろ、前回の失策でラクス役を破棄されつつもラクスの類似品としていかがわしいコトを強要させるネタの同人誌は今後出ます。それが運命。メタレベルでミーアが内包していた運命。

レクイエムのチャージには結構時間がかかるみたいです。次のチャージが完了する前に撃つ、というコトでシン・レイ・ルナマリアがアタック仕掛けてます。
また脱出しようとしたジブリールですが、それに気付いたレイ。ようやくジブリールは始末されました。

キラとアスランの語りによるこの世界の在り方。作中での是となる思想ですが、周りに周ってここに辿り着いたという感じ。

オープニング前で決めてたイザークがロクに活躍しませんでしたが、イザークはどこまでもイザークだと感じて安心しました。

■第44話:二人のラクス

『全軍!回避ーーーー!!!』(イザーク)

裏返りました。声裏返りましたよ。久々に裏返るイザークを聴いたような気がします。それでこそイザークです。折角の活躍シーンかと思ったら驚き役だけだったのもイザークらしいです。悔しがってるだけというのがイザークです。その後多少活躍していましたが、見なかったコトにします。

本物ラクスの登場で迷いが群集に。武器製造者ロゴス達が悪い、と簡単な構造を議長に与えられて考えるのを放棄し始めていた民衆なので衝撃だった感じ。それでもまだ議長と連合を味方と断じる集団もあり。決して悪役として描かれていた連中ではない集団とかで。これはシンプルに立ち位置次第で善悪が簡単に変わるというものを描いてるのかも知れません。が、視聴者に善悪を考える手法としてはこの不明瞭さは上手いです。

アスランの生存を知ったルナマリア。妹メイリンも生きている可能性があるのを想起し、そして生きているならアークエンジェルに乗ってるコトをレイは示唆。示唆していいのか。ルナマリアを本気で利用しようとするならそこは伏せそうなのに。知られたほうが後々いい展開を考えてるんだろうか。

ジュール隊が驚き役に徹した攻撃はプラントを破壊。月の裏側からビームを捻じ曲げての攻撃。相当の衝撃があらゆる登場人物に走ります。ジブリールは悪役の面目躍如ですね。中盤でだいぶしょぼいキャラになっていたのですが。

議長の求める「戦いのない世界」の答えをラクスが語ります。生まれながらDNAから適正を割り出してそれを役割りとして宛がい、人一人一人の人生レールを用意するというもの。『死なないためには生まれてこなければいい』ぐらいの発想の転換ですが、もう議長としてはイッチャッテるので自分のそんな詭弁に酔っていそうです。生きるのが戦いだ、と前作にて言い放ったカガリと対照的です。迷いや苦悩を抱え続けるのが自分との戦いです。

■第43話:反撃の声

『戦争を無くす! その為にロゴスを撃つ! だからオーブを撃つ!』(アスラン)

それでいいのかとアスランがシンを諭しにかかっています。「本当に欲しかったもの」は何かとシンに問いかけます。シンは妹とステラの姿を思い出します。ワケも分からず戦いが止まらなくなったシンですが、迷い発生。レイは意外と大人しくアスラントークを放置してましたが途中で思い出したかのように攻撃。変身中は攻撃しない的なお約束でちょっと見惚れていたのでしょうか。
どうにか水入り。今回の戦闘はシンにアスランが迷いを与えた、というあたりが最大の収穫でしょうか。

ボーっと観てたのでどことどこが戦っているのか分かりません。勢力図が。いつの間にかワケの分からない状況で誰とどうして戦っているのかすら分からなくなってしまう、そんな戦争の悲劇を描いているのかも知れません。いやそれはないか。僕がマジで把握してないだけで。

ユウナはあれ死んだんでしょうか。相当悲惨な結末。復活して量産デストロイに搭乗して欲しいトコロですが。
ジブリールを追撃するルナマリア、ガンガン撃たれて何でジブリールは余裕の表情なんでしょうか。

ネオは自分の記憶が改竄された過去から成り立ってると自分で辿り着きました。改竄された過去。とは言っても、死んだハズなのに画像差し替えまでされて生きてるコトに変更されたなんてコトにまでは気付かないでしょうが。

カガリの演説中継中にいきなりジャックしてミーアの公演。酷すぎる。議長酷すぎる。しかしそこで本物のラクスがジャックし返して演説開始。かなり熱いヒキで終了。

■第42話:自由と正義と

『力はただ力です。そしてあなたは確かに戦士なのかも知れませんが、アスランでしょう』(ラクス)

アスランは充分自分のあり方を悩んでいるので、自分は一つの個という考えを与えてもいいですね。昨今の個人主義は、「何も努力しない、そして当然の如く何も成果を出してない」人が自分で言い訳として「自分は個である、人それぞれである」、というフレーズに逃げ込んでますが、アスランのように、ここまで葛藤した果てに個として行動を決めるのはアリです。なので、簡単に個人主義を主張する人はもう少し悩んでから主張してください。具体的には、人生を50話とすると、42話は悩み通してください。きっと、そういうことなのです。

オープニングまでが随分長かったので、録画予約失敗したかと思った。オープニングカットしちゃったかと。今回の放送、時間も違ってたし。

アカツキのカガリVSデスティニーのシン、本格開始。シンの見せ場の為に雑魚としてやられる三機が悲惨です。ていうかもうこれシン悪役です。アカツキは作画が大変っぽい感じがします。
カガリ劣勢となった時、フリーダムが宇宙から一気にこの戦闘の場に。凄いスピードで登場しました。カカロット登場みたいな。

ドムも登場。ラクスがオーブに援軍として送り込んだのですが、普通にジェットストリームアタック等駆使して殺しまくってるのは致し方ないのでしょうか。眼帯のヤツが女だったのは意外。ふちなしメガネのヤツがかなりツボなんですけど。陰険そうじゃん。ラクスサイドを応援したがる視聴者に迷いを生じさせそうなメガネです。どうしてもこういう三人組はタイムボカンシリーズを彷彿させます。メガネはメカニックでしょうか。

シンはレイの命令で一旦退きます。新生フリーダムの力&キラによって今回は相当ヤバかった。レイがそろそろ本領を発揮してきました。音声だけ聞いてたらクルーゼです。実験体の死骸を見ておかしくなってた伏線はどう回収されるのか楽しみです。

■第41話:リフレイン

『オレが欲しかったのは、『明確な答え』だったのかも知れない』(アスラン)

アスランによる反省回想。
ある意味ハードボイルドスタイルで心理が見えていなかった部分を、アスラン自身のモノローグ形式によってその時々の心理/及びその変遷を明確にしました。自分が何をすべきか見出せなかったアスランは、議長の言葉に真実を見たから行動していました。あの時は、まあアスラン的にもそうだったんでしょうな。メイン人物は物語の中で成長するので、こういう変化は許容です。アスランはずっと迷走してる気もしますが。

オレとキラがオレとキラが、と連呼して特定の層に特定の妄想を誘発しています。

議長の言葉に不審を抱いてからはもう疑惑しかないアスラン。これである程度アスランの方向性がはっきりしたのは、見てて分かりやすいです。ずっと常に懐疑を抱き続けるのも哲学者チックな味わいがありますが、永遠に懐疑連鎖に陥ると、物語としては着地に迷うので、ストーリー的に妥協も必要です。妥協ってのは言葉が悪いですが。

後半はキラによる反省回想。アスランと対比してキラの心理も詳らかにするのは熱いです。映像的には41話に使い回しを前半後半で二度使用するという大技にもなっています。

デスティニー第一話でカガリと議長の意見が衝突していたのを回想で知りました。この段階で議長は敵化する存在だと気付いても良かったのに。いややっぱ気付けないか。
キラはあくまでも言葉で分かり合おうとしてる感じだとモノローグで分かり、熱かった。そりゃ戦闘は最低限にしようとしてます。その最低限で憎しみの連鎖を作っちゃったりしてるのが悲惨なんですが。

そして今回最大の見所はザク!ザク!!キャンペーンでしょうか。応募ハガキに年齢を列記してるので、8歳、10歳の応募者の中にどさくさ紛れで25歳ぐらいの人が応募してないか見ててドキドキしました。まあ、ありませんでしたけど。ネタで一人ぐらいさらせよ!

■第40話:黄金の意思

『彼はいないと回答したのに、何で奴等は撃ってくるの!?』(ユウナ)

ユウナの会見が内容以上に口調が最悪です。凄い勢いで馬鹿キャラになってます。あらゆるコトを想定してないと土壇場でどうしようもない対応をしちゃうんだろうなーという揶揄の一つでしょうか。

議長とタリアのヒソヒソやり取り。議長が弱気風なのが面白いです。弱気を装っていつもの詭弁を駆使して何とか納得させようとしてるんですが、タリアはもう不満一杯な様子。普通に不仲なカップルのワンシーンぐらいのノリ。
議長が何言っても胡散臭くなってきているようです。何より、議長の語り中のBGMが怪しくなってるのが序盤の議長との最大の違いです。

オーブに隠れているロードジブリール引き摺り出しにまつわる思惑からオーブメインの話になっています。隠蔽するユウナ達、炙り出そうとするデュランダル。モビルスーツを使ってまでオーブに進攻する議長勢。ユウナも脊髄でモビルスーツで対応。しっちゃかめっちゃかになりそうなトコロで、カガリが出動する意思を見せます。カガリが出動するとさらにメチャクチャになりそうなんですが、父の遺言と残したモビルスーツで肝が座ります。途中からカガリは泣き出して、せっかくの父の話聞いてないんじゃないのアレ。カガリの性格を汲んで、父は後半どうでもいい話を吹き込んでおいたのかも知れません。この辺で娘は泣き出して話聞かないだろうな、カガリの嗚咽で私の言葉を視聴者聞き取れないだろうからどうでもイイコトで繋いでおくか、とか。

黄金のMSの名はアカツキ。カガリもユウナも感情剥き身な雰囲気でその点は被ってるんですが、守りたいという意思の差が人望の差に繋がりました。ユウナが酷過ぎだったのでカガリの人望が上手く回復しました。ユウナが国家反逆罪で捕獲されるシーンは面白ギャグ展開です。

カガリとシンの対決開始で今回は終了。同じオーブの人間が根っこで似た思いを持ちながら、すれ違い、敵として対決。カガリとシンの反目は序盤から描かれていましたが、こんなMSでの対決という形になるのは予想できませんでした。男なら拳で語れの世界です。カガリは女なんですか? ホント? ちょっと確認させてくれませんか。お乳を確認。あーー、やっぱ男じゃん。

■第39話:天空のキラ

『勝ちたい訳ではありません。守りたいのです』(ラクス)

このラクスの台詞に限らず、「守る」というのがキーになっています。今話では特に繰り返されていました。全体を包み込む作中で最終的に是となる考えの格だと思われます。後の先チックな考えながらも、あらゆる物語において根源的なテーマとして描かれ続けてる重要なテーマです。

カガリは頑張ってきてたけど結果が出てない状態だったのですが、アスランはそれを是としてます。自分が何も行動に移せていなかった、というのがあるのでそんな言葉が出たのでしょうが、カガリ的には救われてそうです。が、そこで終わらず切磋琢磨を続けるのがこれからのカガリ。このアスランの言葉で安心して充分だと動きを止めたら、カガリには以後ニート化が待ってます。

アスランはフラガの存在を普通に受け止めていたんでしょうか。意識が朦朧としてるのも含めて。ネオだと自己紹介した段階でようやくあ!フラガ前作で死んだじゃん!なんて考えに思い至った様子。まあ、フラガはあれ芝居でキチンと記憶があるなんてオチかも知れませんけどね。終盤になって、尺の関係で。

攻撃を受けるエターナル。虎がまずは頑張ってますが、すかさずキラの到着。キラはエターナルに回収されて新機体へ。ここでラクスと軽く再開を喜んでる間に虎が攻撃を受けてるのが面白かったです。もたもた乳繰り合ってるんじゃないよ、ぐらいの気持ちで虎はわざとダメージ食らったんですよ、アレ。虎なりの遠回しな、かまって光線。

ストライクフリーダム登場。羽の部分がラスボスばりの攻撃を見せています。初陣でここまで使いこなすキラも凄い。あーやべやべ、今の出力高すぎだった、もしかして殺した?ぐらいの使いこなしっぷりです。強すぎ。TMRの新曲を買わすには充分な強さを見せています。買うさ。買うとも。


■第38話:新しき旗

『いくぜぇー!』(スティング)

ねんがんのデストロイをてにいれたぞ。いやそれは不吉な比喩。

というワケでスティング、嬉しそうなコトこの上ないです。何の説明も無く生きていたスティング。まるでゆでたまごの漫画じゃないですか。どうやって回収されてたのか。まあ理由はどうあれ生きていてくれてスティングファンサイトとしては嬉しい限りです。今までのちょっと面倒見のいい兄貴キャラはどこにいったのか、三白眼ならぬ四白眼でキチガイ笑いしてはしゃぎまくってます。スティングのこんな姿が見れるとは。嬉しい限りです。

ルナマリアはアスランもメイリンもロゴスに狂わされた、と捉えてるみたいです。アスランに関する回想が『部屋にミーアと一緒にいた』等自分にとってよくないシーンで、いきなり切れ出してるのがリアルです。自分を選ばなかったからダメな男。リアルです。その辺にゴロゴロしてる性格だなあ、この手のアマは。しかも未練ありそうだしな。

ロゴスに攻め入るミネルバ勢、雑魚モビルスールが一瞬にして消滅。ジブリール、量産デストロイ以外にも何だか強烈な武器を持ってます。
蝶の羽のようなオーラを纏ってシンのデスティニーはデストロイをズバっと破壊。スティングが死にました。何の為に復活したのか。スティングファンサイトとしては悲しい限りです。シンに倒された、というラストにしようとしたんだろうか。雑魚に倒されたのではなく。

使えるシンを手に入れて上手く自分の望むような展開になっている議長。シンはこれからどうなるんでしょうか。このまま敵役としてラストまで突っ走ったりする可能性もまだ残っています。OPカットとかキラがセンターになってますし。シンの扱いに困ってそうです。フレイにそそのかされたキラがおかしくなったままの存在/ダメなifとしてのキャラにしようとしたのかも。

「あー、ルナマリアさん。前作のキラに対するフレイみたいにシンを飼い殺してくれない?」
「えー、私がですか? できますか? 何かいきなりじゃないですか」
「どうにかやってみてよ」
「ダメでした! キスが精一杯。ていうか不自然ですよ。残りの話数も少ないし」

オープニングとエンディングが変更になりました。オープニングはあまりにも静的な曲なのでカットと違和感ありまくりでしたよ。見てるうちに慣れるのかなあ。エンディングは期待値ほどではなかったけどフルで聴いたら熱いのかも知れないです。

■第37話:雷鳴の闇

『だが彼らの言葉は、やがて世界の全てを殺す!』(アスラン)

議長の目指す世界は人の持つ未来への未確定な可能性を奪う。不確実性を奪われるのはキツいものがあります。ダメな例えを出しますが、『一生売れないアマチュアバンドも、売れないという事実を知らずに、売れると夢を見続けるから、今を生きていられる』。未来を選択する不安(期待)/分からないコトへの不安(期待)、そうした表裏一体のマイナス面とプラス面を一緒くたにして奪う静かな世界。アスランはそれを危惧して前回遂に行動。今回もシンに説き聞かせます。グフという微妙な機体を操りながら。

撃つべき相手がアスランとメイリンだと分かって葛藤するシン。そこまで葛藤しちゃいますかこの男。今までの割り切りぶりを見ると信じられない。苦悩、そして嗚咽の果てに何故か種割れ。結局その場ではグフを沈めます。デスティニー&レジェンドのお披露目バトルでしたがどうにも幕開けも後味も悪い戦いでしたよ。二機がかりでグフて。

シンはようやく自分が殺す立場になって罪悪感を感じています。ルナマリアに「ごめん」と言ったのは妹のみならずルナマリアが好意を向けている男性を殺した、からでしょうか。知っている人が殺されるコトはあっても自分が殺すコトがなかったシン、やっと連鎖に気付き意識するっぽいです。

「戦争をなくす。今度こそ…本当に」。きっと今までとは違う意味で言っていそうなこの台詞。暴走突っ走りでラスボス候補にすら思えてたシンですが、王道作品の主人公らしい場所に着地してくれそうです。

個人的にミーアがどういう着地をするのか気になります。前回の感想でラーメン屋の比喩を出しましたが、ミーアはラーメン屋(ラクス役)をとても楽しく運営しています。人に与えられた役職でも本人もまた望んで充実しながらやっているパターンになります。そんなミーアもまた、「自分で決めたコトじゃないからダメー」という感じになっちゃうのかなあ。他人からラーメン屋になるのを望まれ、自分もまたラーメン屋になりたかった、という具合に合致しているケースなんですが。
「今はラーメン屋をやってて満ち足りてるけど、本当は違うのかもしれない」とか有耶無耶なコトになりそうです。そんなコト言い出したら一生「本当の自分探し」連鎖に陥ります。元々の視聴者層が子供だから、そんな感じで明暗はっきりさせた方が分かりやすいかも知れませんが、その辺のフォローも欲しいトコロ。

■第36話:アスラン脱走

『人は自分を知り、精一杯出来る事をして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう?』(デュランダル)

議長の話術の恐ろしさは、納得できるフレーズを紛れ込ませつつ、単品なら「?」と思う事も流れで何だか誤魔化しちゃうコトです。上の引用とか、満ち足りて生きるのは確かに人として幸せですが、「精一杯出来る事をして役立ち」ってのは議長個人の目的を達成させる為の意見です。こういう詭弁術を見ると、「いいね! その騙し方!」と思い、自分のものにして悪用しようと考える自分がいて、そんな自分の心の汚さに嫌気がさします。

議長の考えでは「人は自分の持ち味/才能を知り、世間/社会へその役割りを反映させる」、これこそが幸せに繋がるというもの。議長自身はその管理者としてのポジションでしょうか。思い上がりやがって! チェス盤を常に置いていたのはこういう意味だったのか。
いやー、例えば僕が本来ラーメン屋として一番才能を開花できるコトが出来るとしてもラーメン屋には別になりたくないですね。ラーメン屋として名声を得て金を儲けるコトが出来るとしても。きっとラーメン屋はやってて楽しくないよ。その辺で議長理論は崩せます。誰が言うのかは分かりませんが。ラーメン屋がどうだとかは言わないでしょうが。言って欲しいけど。アスランあたりに。「議長! ラーメン屋が! ラーメン屋がぁぁぁ!!」。ていうか議長は実はラーメン屋こそが一番相応しいんですよ。神じゃなくて。

やっと議長の腹の内が見えて、この作品の着地も安定しそうです。ひたすらに問題提起のみで終わらせるのも一つの手法として面白かったかとも思いますが。議長がちゃっちくなっても議長の狙い/本音が見えたほうが面白い。

過去のミーアは凄い普通でした。あれって声優さん本人を絵におこした感じなんでしょうか。田中さんがどんな人なのか分かんないけど、どんな気持ちであの辺りの台詞言ってたのかな。ラクス役として売れてるんじゃないの?

ラストは裏切り者がアスランと知って愕然とするシン。シンが愕然としてるコトに愕然としましたよ。シンならノリノリで撃ちに出そうじゃん。

■第35話:混沌の先に

『本国がそうと定めたのなら、敵です。我々はザフトですから。何が敵であるかそうでないかなど陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです。ご存知でしょう。そこに絶対はない。我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です』(レイ)

アスラン怒りの鉄拳。キラは殺そうとしていなかった、仇と言われたけどバラバラにされた際もキラは自分を殺さないようにセイバーを解体していたとシンに怒りの鉄拳。シンはヤな思いをしましたね。レイの上記のフォローでどうにか溜飲は下がったかも知れませんが。シンもレイも作中では軍人故にルールに従ってるだけの思考放棄キャラみたいな描かれ方をされてて視聴者的にはマイナスイメージがありますが、決められたルール内で行動して結果を出してるシンに共感できる自分がいますよ。あの場合、アスランは自分の納得の行かない枠組み(ルール)を決めた議長に鉄拳を向けるべきです。

キラは回収されていました。序盤でまるでフリーダムの残骸が爆発したかのようなコマ繋ぎがありましたが流石に死ぬわけがない。CM明けにはかなり普通にアークエンジェル内にいました。ほっぺたに湿布張ってるだけのダメージ。
ムウって誰?とネオがマリューに質問。もういない、と答えるのが切ないですね。もう死んだ、じゃなくて、もういない。このまま記憶が戻らないほうがかなり切ない。死別よりもある意味切ない。

撃つべき敵とその理由が納得行くものでなければ人は動かない、とタリア。アスラン同様、向けるべき疑惑を確信したのでしょうか。アスランは議長への疑惑を固めてるかどうか分かりませんが。それと平行して描かれる描写で、シンは議長の考えに乗ったみたいです。

最後は新しい機体デスティニーとレジェンドをシンとアスランに渡す議長というシーンで終了。かつてセイバーをアスランに渡した時と表情が違います。邪悪です。悪い顔してますよ。アスランが迷ってるのも議長の範囲内なんだろうか。アスラン、流されそうな性格してるし、それを踏まえた上で議長は使ってるのかも。アスランが自分の考えを決定して行動に移す時がアスランの最大の見せ場ですね。今までもそんなシーンあった気はするけど。

そんなワケで、今回は久々に登場したイザークが面白かったです。数十秒の出演でやったことはただ怒ってるだけ、というイザークぶりを堪能しました。

■第34話:悪夢

『カガリをオーブに。それを第一に』(キラ)

シンと戦いながら余裕。ある意味シンをなめてます。リング上でレスラーがパンツからケータイ取り出してメールし始めるようなものです。そりゃ怒ります。

議長のやり方は『戦争を止めるには武器を取り上げればいい』という感じでしょうか。議長の発言はどれだけ正論めいていてもイチイチ胡散臭いです。ある意味新しいキャラです。

ミネルバにアークエンジェル&フリーダムを排除せよとの命が。前回ラストではロゴスを撃たねば!という締めだったのですが一気にこんな流れに。前回ラストでミネルバVSアークエンジェルが示されたのならその時アスランやらカガリが驚くのも分かるのですが、前回の段階ではイマイチ驚く理由が薄いです。フライング驚きです。

タリアの割り切り方は納得が行かない。唐突な感じがします。とか思ってたらアークエンジェルに投降を要求し始めてちょっと安心。マリューはその申し出をキラの一言で一蹴。キラの影響力恐るべし。マリューがアークエンジェル艦長ってのはミネルバ側はまだ知らなかったのか。

シンVSキラ。前回いつか戦う時になるかも知れないと言いながらシミュレーションしてて、早くも戦ってます。フリーダムはコクピッドを狙ってこないというレイのアドバイスを思い出し、悪い笑みを浮かべるシン。邪悪スマイルです。視聴者の感情移入を拒む演出ですが、そんな演出には負けず僕はシンイズムに共感しますよ。シンの怒りに満ち溢れた攻撃ラッシュでフリーダム大破。穏やかなエンディングテーマのイントロと共に狂気の笑いを零すシン。凄い。眼も空ろであの笑い方。凄い。気が付いたらこんなキャラになっちゃってましたー。

レイはコクピッド狙ってこないってのに普通に気付いたんだろうか。クルーゼの記憶を引き継いでいるとかそういう展開はないんだろうか。

■第33話:示される世界

『フリーダムは…オレが倒す』(シン)

まずはステラを水葬し、オープニング明けで対フリーダム用シミュレーションを繰り返すシン。強さが全てです。フリーダムの強さを打ち負かす為により強い力を求めています。前作において力があるけど自罰に走ったキラと対照的な存在です。キラのifとして暗黒道をひた走りです。

デュランダル議長は放送で地球連合のデストロイ行為を弾圧アジテート。ジブリールは切れてます。自分のやり方をパクられたから切れてるんでしょうか。今回のジブリールは顔芸が激しかったです。

議長がここに真の敵はロゴスだと表明。ナチュラルとコーディネーターが手を取り立ち向かわなければならない敵はロゴス。それが議長の真意だったのかーと思ったけど、一部アスラン・カガリ・キラあたりは苦虫を噛み潰したような表情でこの放送を受け止めています。敵をすり替えただけで戦争は続行なのでそんな表情だったのでしょうか。つーか議長は一体何を考えてるのか正直分かりません。ラクス襲撃の真相も未だ謎のまま。クルーゼが『自分は家族がいない。世の中ぶっ壊す』と突っ走ったように、力のある人間が個人的な理由でルサンチマンに走ってるオチなのかなー。自分、家族作れない。世の中変える。

議長の放送にサクッと横から入って真面目な話を引き継ぐミーア。宗教的な語りをしながら、でもハイレグ。そして放送を見ていた民衆は萌えまくり。デュランダルは議長辞めても着エロデザイナーとして生きていけますね。ていうかデストロイの破壊行為に紛れてミーアが乳をボンボン揺らす映像を紛れ込ましてるのが半端じゃないです。シュールです。

■第32話:ステラ

『あああああ!!』(スティング)

当作品中、屈指の人気キャラであるスティングが雑魚に倒されてしまいました。死んだんでしょうか。ステラ死ぬ回だと!? また目立ちやがって! 先に死んで美味しいところ持ってってやる!! 僕的にはかなり美味しかったです。ハイネの時のように、空に笑顔が浮かばなかったので生きているかも知れません。

今回はステラも死亡。戦闘主義者であるシンが戦闘を捨ててノーガードで接近して、しかもステラもシンだと気付いて攻撃の手を止めたんですが、ステラの視界にフリーダムが入り暴走再発、それをフリーダムが阻止しようとデストロイに止めを刺した形です。シンはどう変化するのか。普通にキラを憎みそうです。戦争自体を憎むでもなく。
シンが唯一今のステージから抜け出す可能性を持っていたステラなんですが、こんな最悪の形に物語が進行するのは衝撃。カガリの為政といい、予定調和を少しずらして悪いほう悪いほうに結果が出ているのが熱いです。

シンはかなり自分勝手に見えてきた。「何も分からずに!」とか、自分も他者を分かろうとしていないのに言ってます。自分に酔ってるのかも。シンは相反する矛盾を抱え込んでいながら気付いてない感じでしょうか。時にAという奇麗事を言い、時にその正反対のBという奇麗事を言う。Aである時はBを批評し、Bである時はAを批評する。

非戦闘主義であるキラ。極力闘いを避けているにも関わらず、ネオをうっかり倒す等、皮肉にも重要なトコロは押さえてしまってます。今回もそれが引き金でステラ暴走でしたし。お前の力はただ戦場を混乱させるだけだという以前のアスランの台詞がジワジワ効いてきます。憎しみの連鎖を断ち切ろうと模索しているキラが僅かな関わりできっちり憎しみの連鎖を作ってしまう皮肉。

ネオはマリュー達に回収される様子。仮面も取れて顔を曝した状態で横たわるネオを発見し驚愕の表情を浮かべるマリュー。ここからオープニングの絵に続けるには、来週ネオはいきなり立ち上がって銃を向けたりするんでしょうか。気絶してるみたいに見えるけど、実はあれ既に死体かも。

■第31話:明けない夜

『でもステラは、望んでああなったワケじゃない! 分かってて軍に入った俺たちとは違います!』(シン)

シンなりのステラ保護の理由が出てきましたが、「軍人=望んで戦場に出てる」と言い切る辺り、別に徹底的な客観性を求めた上での行動でもない感じです。軍人にも色々いますよ。例えば僕なんかも在宅ラーメン屋台に失敗して、生活に困って軍人になった口ですし。シンが自分の思想が徹底してないのを分かって割り切ってるのか、言ってて誰もが納得すると思ってるのかは不明ですが。アスランもシンも不毛な脊髄クラスの言い合いをしてるようにすら見えてきた。誰もが納得する答えは出ないのですが、アスランはそれを出したい、シンは現段階で見てて微妙にズレを感じる正義ながらもそれに決めて行動、です。

レイは未来はどうなるか分からない、ただ生きるだけという発言をしています。日々悩み葛藤を続けたり、或いは誰もが納得するとは思えない主義ながらもそれを決め込んでる、そんな多数の登場人物丸ごとと対比される位置付けになってるのかな。実際は何考えてるのか不明ですが、この諦観は「ただ生きるだけ、なら未来を思うよりも毎日を充実させよう」という考えにも繋がるので見方によってはワンランク上にいますよ。レイが「充実した毎日!」なんてキャラになったらびびりますけどね。

マリューは、それぞれの個でやり方が違うので衝突するコトはあるけど、愛する者を守る思いがあるのはステキなコトと発言。「守る」思いがあるから「攻める」、それが今のシンです。ガードする行為の対称はオフェンスですが、もう一つの反意、ノーガード、それから繋がる「許す」という段階まで話は進むんだろうか。誰もがガードを必要としない武装不要の域まで世界は進めないけど、そうした許し合う思想に主人公が辿り着くのも着地の一つとしてありかも。

ステラは早速デストロイガンダムに搭乗。ネオひどいよ。シャワー浴びながら悩んでるフリすれば女性視聴者は許すと思ってるのか。許す。

シンもデスティニーガンダムがそろそろ宛がわれるんでしょうか。ステラを言葉巧みに洗脳するネオの傍らに不満げなスティングの姿。ネオのやり口に反感を持ってるかのような表情。とか思ったら、病み上がりのステラにデストロイ渡してずるーい発言。そっちかよ。スティング、まだこれから活躍の場はありますよね? デス繋がりで、スティングには是非デスカッションガンダムを。

■第30話:刹那の夢

『今、僕たちに分かってるのは、このままじゃダメだっていうコトだけです。でも、何をどうしたらいいのかは、分からない』(キラ)

幸せに暮らせる世界が欲しいだけ、という結びながらも、キラもまた模索者の立場であるのを表明。分からないけど、とりあえずセイバーはバラバラにしてみましたけどね。モデルチェンジで、バンダイが幸せになるから。

シンがどんどん凶暴化しています。あの人弱いよね発言出ました。戦闘マシン化してます。視聴者に見える思考がシンプルになってきています。今話ではネオが「戦う理由を考え出したら俺たちは終わりだな」なんてコトを言ってましたが、今のシンは途中途中で立ち止まって考えたりしてないので近い思考です。そんなシンですが、ステラのみはどうにかしてあげたい気持ちが強い。ネオは果たして約束守るのか。まあ、守んないでしょうが、シンの戦闘に長けてるクセにそういう部分では実直なあたりをどう感じるのかが楽しみです。「馬鹿なヤツ」と利用価値を見出すのか、それともシンのピュアさに多少は心打たれるのか。

アスランは持ち前の回想力をフル活用。物思いに耽っています。何を考えてるのか。「前作ではキラと並んで主人公だったのに…俺は様付けされてないのは何でだろう…」。そういうコトを考えながら暗い部屋で頭を悩ませているんです。

タリアとレイの会話から、レイはデュランドルの子飼い状態で、タリアはそれを分かってミネルバに置いているらしいのが分かりました。レイの声はクルーゼと同じ人なのか。今回のレイの喋りのいやらしさでやっと気付いた。あれはいやらしい。

ルナマリアの回復力に愕然としました。普通に復活して普通に会話しています。この人死なないでしょ。こういうキャラを、桑島さんは演じたいと思っていそうです。そんな異常耐久力を誇るキャラがいる中、眼にクマの出来てる女が半死に状態で単語の断片を語る、これが桑島さんの今回のお仕事でした。

■第29話:FATES

『それを求めて永劫に、血の道を彷徨うのだろう? 君達は』(ラウ・ル・クルーゼ)

キラの「それでも守りたい世界があるんだ!」に答える感じでのこのクルーゼの声には衝撃。前作ラストはキラがそのまま押し切りましたが、クルーゼの思想を完封しての勝利とは言い難い部分も残ってたので。

最後のほう、椅子のスイッチを入れて立体映像を生成させていたように見えますが、あのクルーゼなんかもホログラムでしょうか。クルーゼの思考をプログラミングしてクルーゼの発言を実際に聞き、議長はそれに対抗してきたんだろうか。一人ディベートするというよりも、自分に対する仮想のアンチテーゼを設けて。今までのチェスの相手もクルーゼだったのかな。

今回の議長を見た感じ、常に自問して考えを刻みながら探り探り行動してる印象を受けました。そういう意味で議長とアスランは何だか似てます。怪しさ炸裂の議長ですが、モノローグがこうしてある程度分かったので敵役になったとしても、悪の思想を腹に秘めてるというタイプではない様子。せいぜい、思想の衝突故に敵役になるかもって感じで。倒れたチェスの駒は何? 前話で細切れにされたアスランを意味してるのかな? 議長の中ではもうアスラン退場とかそんな感じなのかも。次に眼を付けるのは戦争商業トークの時に食い付きの良かったシンあたりで。
んで、議長に歯向かうものとしてアスランは復活。

「アスラン君! 君は…負けて退場したハズだ。何故…」
「デュランダル議長! 退場なんてない! 人生に負けなんてない! 人生はチェスゲームじゃないんだ!」
「!! アスラン…!目が覚めたよ。君の言うとおりだ」
「オレはあなたの敵の駒になって復活した! つまり人生は将棋だー!」
そんな感じの台無し路線でお願いします。

今回は議長、レイ、クルーゼ、タリアを絡めて前作からのストーリーにこっそり肉付け。レイはクルーゼにも頬を赤らめていました。レイは可愛い。誘拐したい。レイは男なんですか。それでもいいよ、誘拐するよ。
タリアが議長から離れたのは、議長が子供が出来ない体質だから、なんでしょうか。遺伝子に興味を持ったのにも関係してきそうだし。クルーゼの「母恋し」同様、議長も起点は「子供欲しい」なんて感じの個人的な切ないものなのかも知れません。

「カガリが今泣いている、だから」なんていうキラの「身近にあるものを守る」主義は前作で築き上げられていたんですね。今回の編集ではその部分が纏めてあったので分かり易かった。ラクスは昔のほうが達観してますね。前作後半で迷いが生まれたってのもあるんだろうけど。

というワケで、ルナマリアの動向が気になってる中、議長の視点という重要なエピソードを挟む製作サイドのとんでもない寸止めにしてやられた29話でした。

■第28話:残る命散る命

『さがれキラ! お前の力はただ戦場を混乱させるだけだ!』(アスラン)

今回もミネルバとオーブ交戦中に第三勢力としてフリーダムとルージュが登場。とりあえずアスランはキラの参戦を阻止に入りました。前回は割りとボーっとしててキラの大暴走を見過ごしてしまったアスラン。今回も直前までスティングとすら戦うのを逃げまくってたアスランなので、戦い自体はどうにか回避できないかと葛藤してるんですが、キラの大暴れで終了という方法は流石にイヤみたいです。つーかマジで嫌がってます。戦うのイヤだって言ってて何でくるんだよ! 僕もネットで「リストカット系自己陶酔日記」読んでると似たような感情を抱きます。死ぬって言ってて何でまだ生きてるんだよ! たまにはホントに死ねよ! 5回に2回ぐらいは死ねよ!

ていうか今回は大きく動きましたよ。人物関係の図式がこれから大きく変動しそうです。

アスランが「割り切れよ」というハイネの言葉を思い出しつつも割り切れない、その一方でシンの割り切り方は凄い。鬼です。アウルを潰したのはデカイです。キラと結構渡り合ってたのも凄い。怒りと憎悪剥き出しのシンに燃えます。作品の着地としてはこのままの割り切りキャラで終わるとは考えにくいんですが、僕個人としては今のシンのままでかなりアリです。「敵・即・斬」、最高です。最後にタケミカヅチ破壊、そこに乗っていたのが、過去孤独に落ちた自分を叱責してくれたトダカというのは知らないのでしょうが、「敵と決めたものは完殺する」と最初に決めて動いてる様は感動的。トダカが乗ってると知ってた上で破壊してたら一層割り切りぶりが際立つのに。

「トダカを直接的に殺したのが自分」「敵だったステラを守る」などのイベントを経たので、シンの割り切りイズムにどう影響が出るのかが今後の見どころ。

キラとアスランの間でも衝突が発生。キラはラクスイズムで「まず決めるそして行動」という形を取って今回もその思想を貫きカガリのフォローで登場してたんですが、アスランは葛藤真っ只中。決めずに何となく行動してます。キラとシンのほうが何だか似ています。シンはアスランの側にいたのに。シン、アスランを反面教師にしてたんだろうか。オレはこんなグズにならねえ、みたいな。ていうか殆どのキャラが「まず決めて行動」というスタイルをとっているので、途中途中でこれでいいのか?と自問を刻みつつ動いてる懐疑主義の哲学者チックなアスランは異色な立ち位置故に物語のキーになりそうです。

カガリ、二度目の戦闘中アジテーションを決行、しかし今回もまた思い通りには運ばず。前回と異なり偽物扱いされてたワケでなく、分かった上でオーブは動きを止めなかったのがまた切ない。カガリのテーゼはこれを糧にまた止揚され、三度目の挑戦を行なうんだと思いますが、もう今回でへコんで投げたりしたら伝説。

トダカの死に関しては、「まともなヤツがどうしてこんな目に」とも「いやユウナのおかしさを見過ごしてたからこんな結果を招いた」とも、どちらとも感じません。「軍人は任務に忠実でなければならないから悲惨な結果にもなるなー」というのが率直な感想。

というワケで今回28話を纏めると、死にそうになってうな垂れるルナマリアにただならないエロさを感じた、というコトです。

■第27話:届かぬ想い

『あれは敵だと。あの代表を名乗る人物が偽者と仰いましたな、ユウナ様は』(ネオ・ロアノーク)

真実と嘘、というものが今作では何度も象徴として出てきてますが、この辺りもそれを踏んでいる感じ。都合の悪い真実よりも自分の都合のよい答えを選びたがる、という人の弱さを踏んでいます。ネオはそこを衝くのがいやらしいです。ていうか監督がいやらしいのかも。これはガンダムではない、と自分の好ましくないものを否定して生きている層には届かない想いですが。

ネオとジブリールの会話。ジブリールがネオを直接的に動かしていた様子。ネオの正体もまたエクステンデット、もしくはクローンなんでしょうか。生きていた兄貴、という可能性を匂わせておいて別物。本物はまた別に登場。オープニングで「ネオが仮面とってる!」と思わせておいてあれは別人なんですよ。ラクスと思わせてミーアだったコトもあるし。声優大変。

ルナマリアはあれアスランへの不信を感じてたってコトなんだろうか。タリアへの報告の辺り。盗聴中でのキラの「ラクスが狙われた」発言等からデュランダルへの不信を感じて、そのデュランダルが送り込んできたってコトで怪しみ出してるんだろうか。アスランは素直にデュランダルを今まで信じてきてたのに、議長の腹の内を理解してる片腕がスパイとして潜入してるとルナマリアは疑ってるんだろうか。『都合の悪い真実よりも自分の都合のよい答えを選びたがる』、というのに照らし合わせれば、「私を選ばずにラクスとイチャイチャしてる男は見る目が無い、だから実は悪いヤツー」とか考え始めそうです。悲惨だ。早めに死んだハイネは賢いです。疑われる前に死ね。

アウルは記憶からステラが欠落してるのに引っかかっているみたいです。スティングはどうなのよ。穏やかで面倒見のイイ兄貴のスティングなのに、冷たいよ。

そういやエンディングの最初の2枚のスクロール絵、死んでるやつもにこやかに出演してたりと、これは理想的な世界という印象を感じます。そこから逆算すれば、あそこで幸せそうにしてる組み合わせは悲惨な結末を迎える可能性があるんじゃないかと。

■第26話:約束

『損失…か』(ネオ・ロアノーク)

ステラが暴走してどこかに消えちゃったので、軍では損失として諦める方向に。簡単だな。スティングとアウルの記憶からステラの存在を抹消するみたいです。簡単だな。実は他のキャラも記憶改竄されてた状態で1話がスタートしてたなんてコトもありそうですよ。シンも実は記憶を消されてオーブに送り込まれてたとか無茶な展開も可能ですよ。妹の記憶もウソ。妹なんて元からいない。ミーアあたりも実は記憶を改竄された本物ラクスかも知れませんよ。キラも。キラもほら、Lの疑惑を逃れる為に記憶を飛ばしてるだけでいずれ黒いノート手にして邪悪な表情になりますから。

治療の為に負傷したステラをミネルバに持って帰るシン。直情的な行動ですが好感度は高い。年少故の真っ直ぐさでしょうか。今までは「敵=倒す」一辺倒でしたが、「知ってる=守る」等条件が複合した際シンは自分の心にどう折り合いを付けて行くのか、その切っ掛けにもなりそうです。拘束された状態で血を飛ばしながら暴れるステラはエロい。エロい。麻酔か電撃かを食らって白目を剥きましたよ。白目って。エロい。エロさを極めています。女の子が白目を剥くのはエロい。

本物ラクスがミーアに先駆けてシャトルに搭乗する展開。髪飾りや虎の変装抜きにしても、乳サイズで分かるようになってますね。ていうかラクスは乳ないのか。CMのアイキャッチとかあれミーアなの? それとも3人目とか出るの? この入れ替わりシーンはギャグっぽさの演出の為かミーアが随分コミカル悪女になっていました。悪女になってもいいけどどうせなら本気の腹黒悪女になって欲しいトコロ。

エンディング曲も変更。絵でナタルお姉さまがいるのがファンとしては切ない。復活しないのかな。桑島さん、今回1キャラじゃ手隙になってるでしょ? 仮面つけて復活の方向で。「キラ少年! 久しぶりだな!」「その声は…! 生きていたのかフレイ!」








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